トーキョーナガレモノ

日本映画の旧作の感想。でもそのうち余計なことを書き出すだろう。

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時代劇

内戦終結後のカンボジアでクソガキとサムライスピリッツをプレイした話

今週のお題「ゲーム大好き」 クーロン黒沢は「電脳アジアコピー天国」(秀和システム1993年・絶版)でアジア各国のゲーム事情を面白おかしく紹介している。90年代前半のアジアのゲーム市場はアーケード用・家庭用ともに日本製品のコピーでほぼ席巻されていたと…

若さま侍捕物帳 黒い椿

娯楽映画にはある種のルールがあり、そのルールは観客から作品への「期待」と、作品から観客への「サービス」(それがたとえ社会規範や倫理に反するものであっても)からなる。作品が観客との間に交わしたこの約束を忠実に履行することが、先品の成功を左右…

(秘)極楽紅弁天

(秘)極楽紅(あか)弁天(曽根中生監督・1973年日活)は人別帳にも載らない「帳外長屋」に暮らす、江戸社会の最下層の人びとのパワフルでアナーキーな生き様を描いたロマンポルノ。 長屋の同じ部屋に暮らす主人公・お紺(片桐夕子)は生娘、同居人は男好きのお品(…

新選組始末記

浪人、山崎蒸(市川雷蔵)は偶然出会った新選組の近藤勇(若山富三郎)の人柄に惚れ込み、山崎の兼ねてからの願いであった武士らしく死ぬ場所を求めて新選組に入隊する。 新選組は隊規を破った者に切腹という厳しい罰則を掲げていたが、素行の悪い局長芹沢鴨(田…

必殺!III 裏か表か

幕府と両替商組合の深い癒着に首を突っ込んだために、自分が属する南町奉行所から命を狙われる同心・中村主水(藤田まこと)の死闘を描く「必殺!III 裏か表か」(工藤栄一監督・1986年松竹)。 通常、「必殺仕事人」シリーズは闇の中の暗殺場面が見せ所だが、こ…

白木万理

録画したまま放ってあった「必殺! THE HISSATSU」(貞永方久監督・1984年松竹)と「赤い夕陽の渡り鳥」(斎藤武市監督・1960年日活)を続けて見る。 前者はテレビ朝日系列の人気時代劇の映画化、後者は日活アクション全盛期の和製西部劇で、内容もスタッフも全く…