銀界
久しぶりに山本邦山+菊地雅章「銀界」(1974)を聞く。
邦山のアルバムで聞いたことがあるのはこれだけなので、邦山の音楽性についてとやかく言う資格は自分にはない。
- アーティスト: 山本邦山+菊地雅章,山本邦山,菊地雅章,ゲイリー・ピーコック,村上寛
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2009/05/27
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログを見る
和楽器とジャズのコラボレーションというと、興味のない人にはキワモノっぽく聞こえるかもしれない。しかし不思議なことに、「銀界」は邦山の尺八と菊地らピアノトリオが見事にマッチし、ジャズのジャズらしさが響いてくる奥深いアルバムになっている。といっても、単にサックスあるいはトランペットの代役として尺八をフィーチャーしているのではなく、尺八の自然な音の拡がりを活かしながら、邦山の呼びかけに菊地がピアノで応える、和洋の楽器のインタラクションが美しい。
素晴らしいアルバムを世に贈った邦山に合掌。