トーキョーナガレモノ

日本映画の旧作の感想。でもそのうち余計なことを書き出すだろう。

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文系だけど宇宙の話が好きな人は野辺山の電波天文台に行ってみよう

今週のお題「海か? 山か?」

高校も大学も文系だったが、ネットのニュース記事で何万光年も彼方の銀河の画像やブラックホールのイメージ図を見かけると思わず見入ってしまう。そういう人は多いのではないかと思う。

 

国立天文台の各地の観測施設が年1回開催している特別公開はそんな文系宇宙マニアが天文学の最前線に触れる良い機会だ。長野県・八ヶ岳にほど近い国立天文台野辺山では、今年は8月23日(土)に特別公開が催される。(写真はすべて昨年の特別公開時のもの)

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国立天文台野辺山へは新宿からJR中央線特急と小海線を乗り継いで野辺山駅で下車し、野辺山駅発着の無料送迎バスでアクセスできる。時間にして片道3時間半ほどで、首都圏から充分日帰り可能な距離だ。

 

標高1345メートルの場所に立つ野辺山駅は東日本で最も高い駅。駅舎の側にこんな記念碑が建てられている。

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国立天文台野辺山は電波天文学の観測施設で、一般的に「望遠鏡」と言ってイメージする光学式望遠鏡は見当たらない。その代わり、ここで活躍しているのはパラボラアンテナに似た電波望遠鏡。野辺山の目玉はこれ、直径45メートルの巨大電波望遠鏡だ。

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遠くからでもこんなに目立つ。

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このような巨大なアンテナは遠くの天体から届く微弱な電波をキャッチするためのものだ。特別公開日にはこの45m電波望遠鏡の真下に立って、パラボラに触れることができる。

 

野辺山の正式名称は「野辺山宇宙電波観測所/太陽電波観測所」といって、遠くの天体だけでなく太陽も主要な観測対象になっている。こちらは太陽からの電波を観測する電波へリオグラフという望遠鏡で、直径80センチのアンテナを84台T字状に配列したもので、こちらも壮観である。

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これらの観測機器自体は年中見学することはできるが、特別公開日にはゲストによる講演や、研究員による解説とポスター掲示が実施され、一般の人が電波天文学に触れる格好の機会になっている。(講演は要入場券なので早めに行って並ぶこと)

 

このほか、地元の協力で軽食の屋台や高原野菜のキュウリを堪能して、帰りにお土産でも買って帰れば、ちょっと知的な遠足である。一人でも家族連れでも楽しいだろう。

参考リンク
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