トーキョーナガレモノ

日本映画の旧作の感想。でもそのうち余計なことを書き出すだろう。

注意)本・DVDなどへのリンクはAmazonのアフィリンクです。ご了承下さい。過去記事一覧はこちらです。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

野良猫ロック 暴走集団'71

1970年頃の日本映画は西新宿の風景を使用することが多い。この頃から超高層ビルの建設計画が進められ、1971年の京王プラザホテルを皮切りに現在の西新宿につながる風景が作られてゆくが、まだロケに適した空き地が多かったのだろうか。 新宿駅西口のロータリ…

くちづけ(1957)

拘置所で偶然知り合った若い男女が恋に落ちるまでの二日間。「くちづけ」(増村保造監督・1957年大映)のプロットはそれだけである。 * 選挙違反で捕まった父の面会に小菅の拘置所を訪れた大学生の欽一(川口浩)は、所内の売店で差し入れ品のお金が足りなくて困…

文系だけど宇宙の話が好きな人は野辺山の電波天文台に行ってみよう

今週のお題「海か? 山か?」 高校も大学も文系だったが、ネットのニュース記事で何万光年も彼方の銀河の画像やブラックホールのイメージ図を見かけると思わず見入ってしまう。そういう人は多いのではないかと思う。 国立天文台の各地の観測施設が年1回開催…

青空娘

溌剌としたポニーテールの若尾文子がとても可愛らしい「青空娘」(増村保造監督・1957年大映)は増村-若尾コンビの第1作。ストーリーは小公女ふうの明るい青春ものである。 * 地方の高校を卒業し、有子(若尾文子)は東京で会社を経営している父・小野栄一(新欣…

女の一生(1962)

日露の戦場・旅順の陥落を祝う提灯行列が歩く中、通りの裏のボロ家で折檻されている少女、おけい(京マチ子)がいた。母を幼くして失い、父も日清戦争でなくしたおけいは折檻の末に叔父夫婦の家を追い出され、あてどもなく彷徨ううちに、誕生会を祝う歌声に誘…

セーラー服鑑別所

Dr.スランプのアラレちゃんをマネして「キーーーン」をやりながら校門をくぐったら、学校が鑑別所になっていた。 「セーラー服鑑別所」(川崎善広監督・1982年日活)はそんな不条理なシチュエーションから幕を開ける。ミヨコ(美保純)とヨーコ(中川みず穂)の仲…