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主に旧い日本映画のトンチンカンな感想を綴っていきます。1960〜70年代の作品が中心になります。
映画が娯楽の王様だった1960年代とその座を引きずり下ろされて苦闘を重ねた1970年代、日本の映画界は主に5つの大手映画会社—東宝、松竹、日活、東映、大映—が製作と配給を寡占する状態でした。これを5社体制といいます。
この時代、プロデューサーは映画会社のお偉いさん、映画監督やスタッフは映画会社の社員、そして出演する俳優たちは映画会社と専属契約を結ぶのが一般的でした。ですから、映画会社の制作方針が個々の作品の個性に顕著に現れましたし、俳優は契約した映画会社の「顔」でもありました。
この時代のそうした状況を踏まえて、このブログでは制作会社名と制作年をを明記するようにしています。
また、話題の作品と違って、読んで下さる方の大部分は作品を観たことがない—作品によってはDVD化もされていないので—ことを想定しますので、可能な限り作品の概略をご紹介します。その結果、いわゆるネタバレ(作品の結末まで書いてしまうこと)になってしまうことが非常に多いのはご理解下さい。
映画の話ばかりでは飽きる、という書き手の事情もありますので、最近読んだ本とかパソコンの使い方みたいな、映画とは何の関係もない話も少しずつ織り交ぜていきます。