トーキョーナガレモノ

日本映画の旧作の感想。でもそのうち余計なことを書き出すだろう。

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アクション

ゴルゴ13

片付けをしていたら、昔録画した「ゴルゴ13」(佐藤純彌監督・1973年東映)のDVDが出てきた。引っ越しの時に捨てたものだとばかり思っていた。 原作者のさいとう・たかをは、主人公デューク・トウゴウを高倉健をイメージしながら作ったと聞いているが、高倉…

ジーンズブルース 明日なき無頼派

猟銃を構えた梶芽衣子の額のど真ん中に、小さな穴があく。 その穴から一筋の血がすーっと流れる。 彼女が目を見ひらいたまま崩れ落ち、バストショットのフレームの下に消えていくまでがスローモーションで捕らえる。 梶芽衣子が警察の狙撃隊に撃たれ絶命する…

野良猫ロック 暴走集団'71

1970年頃の日本映画は西新宿の風景を使用することが多い。この頃から超高層ビルの建設計画が進められ、1971年の京王プラザホテルを皮切りに現在の西新宿につながる風景が作られてゆくが、まだロケに適した空き地が多かったのだろうか。 新宿駅西口のロータリ…

激突!合気道

時代は大正の初め。和歌山の旧家に生まれ厳格な父に起倒流柔術を仕込まれた植芝盛平(千葉治郎)は弟子を率いて北海道開拓に赴く。 ある日植芝は北海組の飯場から脱走してきた少年をかくまったことがきっかけで一悶着になるが、北海組の雇われ用心棒で名取流空…

女囚さそり けもの部屋

「女囚さそり けもの部屋」(伊藤俊也監督・1973年東映)は「さそり」の異名をもつ凄腕の殺人犯・松島ナミ(梶芽衣子)の逃亡劇を描くシリーズの3作目。「女囚さそり 第41雑居房」で脱走に成功したナミは警察に追われる身に。猟犬の如くナミを追う隻腕の刑事・権…

女囚さそり 第41雑居房

「女囚さそり 第41雑居房」(伊藤俊也監督・1972年東映)は「女囚701号 さそり」のヒットを受けて作られたシリーズ第二作。 「女囚さそり」4部作は女優梶芽衣子のイメージを決定づけたシリーズでもあり、同年に結婚引退した「緋牡丹お竜」こと藤純子に代わる新…

白木万理

録画したまま放ってあった「必殺! THE HISSATSU」(貞永方久監督・1984年松竹)と「赤い夕陽の渡り鳥」(斎藤武市監督・1960年日活)を続けて見る。 前者はテレビ朝日系列の人気時代劇の映画化、後者は日活アクション全盛期の和製西部劇で、内容もスタッフも全く…

波止場の鷹

石原裕次郎という俳優を知ったのはテレビドラマ「太陽にほえろ!」での刑事課長=「ボス」役からで、すでにその頃の石原の顔にはふっくらとした丸みが出ていた。だから石原のずっと若い頃、「狂った果実」をはじめとする作品での、育ちの良さと精悍さの両方を…